やっと弁理士試験統計が発表になりました。
- 令和3年度弁理士試験論文式筆記試験(必須科目)受験者統計(PDF: 757KB)
- 令和3年度弁理士試験論文式筆記試験(選択科目)受験者統計(PDF: 619KB)
- 令和3年度弁理士試験論文式筆記試験合格者統計(PDF: 675KB)
さて、論文試験の合格率をみると、以下のようになっています(選択落ちの可能性があり、2回目以降の受験は必須受験せず選択のみの場合もありますが、誤差として考慮していません)
受験回数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
初回 | 63 | 20 | 31.7% |
1~5回 | 416 | 138 | 33.2% |
6~10回 | 192 | 38 | 19.8% |
11~15回 | 83 | 9 | 10.8% |
16~20回 | 37 | 5 | 13.5% |
21回以上 | 14 | 1 | 7.1% |
気になるのは、初回受験者数の合格率の高さです。
当然、一部免除者を含んで人数であることを考えたとしても、初めて弁理士試験を受験し、論文試験を突破するのは大変だと思います。
いつも講座は伝えていますが、「1年目の人が記載する論文の答案で合格することはできる」ということです。
論文試験において、判例等の知識があることは悪いことではありません。
しかし、難しい知識がなくても、基本をしっかり身につけていれば十分合格答案を記載することはできます。
とくに、難しい論点や、文言の細かさより、
- 問われていることに素直に答える
- 論理的に正しい文章を記載する
ことができるかどうかが重要だと思います。
そして、これは明細書を書く上でも重要なスキルです。
論文試験の答案は、受験生が考えているより明細書の作成や、意見書の作成と同じ部分があります。
正しい答案を書けるようになることが、合格後に良い明細書、良い意見書を作成することになると思います。
色々と大変だと思いますが、令和4年、心機一転頑張っていきましょう。