論文の項目落ち

必須の論文試験まで徐々に迫ってきたと思っています。
論文マラソン、元気に走っていますでしょうか?

さて、よく頂く質問に「項目が挙がらない!」「項目落としちゃう」ってものがあります。

例えば、「分割出願の後、審査請求落とすんだよね」って人。
これ、厳しい言い方をすると、そのまま合格して、弁理士になられると困ります。

試験なら「落としちゃった」で済みます。
ただ、実務でこれやると致命的なミスです。
最近は、一応回復手段が複数あるので、まだ良いのですが、回復できない手続きもあります。

そして、拒絶理由、先使用、移行手続といった内容も、
お客さんにアドバイスすべき内容を落としたら、弁理士としては困ります。

論文試験は合格すると、その後は口述試験だけです。
もう、ほぼプロに近い状態になります。
なので、項目が挙がらないまま弁理士になるのは怖いです。

だからといって、最初から項目(実務で必要なこと)が全部思い浮かぶ訳ありません。

例えば、自分もこの仕事を始めた頃、分割出願をした後に、
事務から「この出願、審査請求はどうするんですか?」と聞かれて
「そういえば審査請求の指示、もらい忘れてた!」とやらかしたものです。
(昔はクライアントに出願毎に確認していました)

そうやって、1つずつ学習していくと思っています。

論文試験は、そういう合格後にやるべきことを疑似体験できるよい題材だと思っています。
受験生なので、項目を落とすのは仕方ありません。
しかし、今後の実務につながると思って、問題文からトリガーを冷静に探し
かならず項目を落とさないように頑張って下さい

過去問を繰り返しやると、きっと力になると思います

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この記事を書いた人

都内在住の弁理士。平成14年登録。
専門は特許(特にソフトウェア特許、画面UI、システム)。
LECで弁理士関係の講師。

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