応用情報→計算機工学を受験する場合

応用情報から計算機工学を受験する場合についての学習方法です。
メリットは、上手くいけば応用情報の勉強をそのまま計算機工学の選択科目に活かせます。
上手くいけばというのが、試験範囲が安定せず、少しギャンブル的な要素があるためです。
(これは、理系の選択科目ではあるあるです)

論理回路の学習

まず、応用情報でほぼやらない勉強の1つですが、「論理回路」の出題が1問目で出題されることが多いです。
したがって、応用情報の勉強とは別に、論理回路の学習をして下さい。
一応、応用情報でも、AND、OR、EXOR等の問題はあります。
FF(フリップフロップ)等の順序回路も応用情報で出題があります。
まずは、それをやってください。

次に、論理回路自体の学習をする必要があります。
例えば、以下のような基本的な書籍を1つ準備して下さい。

論理回路入門(第4版) 

論理回路は、全て学習する必要はありません。
配点が40点ありますが、20点狙いであれば、論理式を加法標準形で表されるところまで学習すれば十分です。

一応、令和2年でカルノーマップが聞かれた問題が出題されているので、上記の本であれば第3章までやれば良いと思います。時間がなければ第2章まででも良いです。

応用情報の学習

あとは、応用情報のテキストをベースで、選択科目を解けるようになる必要があります。

問題2が応用情報の知識でそのまま解ける年と、そうじゃない年があります。
例えば、令和元年は、単に5大機能を答えさせて、それぞれの役割を答える問題です。
キャッシュメモリの簡単な説明をするだけでほぼ終わります。

応用情報の免除を狙うだけなら、飛ばしてよい場所(例えば、数値表現等)については、選択科目で出題されるので学習が必要です。

その数値表現ですが、滅茶苦茶簡単なC言語の表現と併せて出題されています。

int main() {
 char x = (char) 200; // 8ビットの符号付き整数
 printf(“x = %d¥n”, x);
}

説明は一切ありませんので、多分、情報系の人間であれば、ほぼ100%解るだろうという意味での出題だと思います。
ただ、本当に応用情報の勉強しかしていなければ、何をやっているのかすら解らないという状況になるとは思います。
そうはいっても、数値演算のことを聞いているので、プログラムが解らなくても、20点は取れると思います。
(例えば、「小数値0.1(十進数)を二進数で示せ」といったプログラムと関係のないことも聞かれているため)

情報理論にするか計算機工学にするか

応用情報の免除を狙ったとき、その知識を使えるのは計算機工学です。
情報理論の場合は、ほぼ勉強を1からやるイメージです。
なので、全体の勉強量としては、計算機工学を選択した方が少ないかもしれません。

ただ、そもそもコンピュータの学習に相性があり、多分勉強していて続けられるかどうかは一番重要だと思います。

よくお伝えするのが、まず基本情報の本を1週間以内で一気に読んだ状況で、「続けられそう」って思えるかどうかだと思います。そのとき読む本は簡単な本でいいです。

例えば、以下のような本です。

かやのき先生の基本情報技術者教室

なお、1週間かかっても読みきれないのであれば、この分野の勉強が少し厳しいかもしれません。

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この記事を書いた人

都内在住の弁理士。平成14年登録。
専門は特許(特にソフトウェア特許、画面UI、システム)。
LECで弁理士関係の講師。

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