いくつか個別相談で出た話題について、ブログにも書いておきます。
論文試験に関するものです。
答案構成にどれくらい時間をかけて大丈夫ですか?
答案構成にかけられる時間は「試験時間-答案作成にかかる時間」です。
例えば、1枚10分で答案を書けるのであれば、40分で1問は書けることになります。
逆算すると、特許法では20分答案構成にかけられます。
答案構成は、適当にやると結局書いているときに「あれ、違う?」と、修正する必要が出ます。
少なくとも、答案構成の後、答案を書くときに「何も考えなくても良いレベル」にする必要があります。
答案構成に時間が掛かります。どうしましょ?
答案構成は「時期」によって書くこともかかります。
例えば、PCTからの国内移行について、学習が完璧であれば、答案構成は「国内移行手続」とだけ書けば十分です。
答案構成の「国内移行手続」とみるだけで、「国内書面提出、手数料納付、翻訳文提出、特許管理人の選任・・」とあがるのであれば、それで十分です。
ただ、概ね項目を落ちますので、答案構成(学習段階のミニ答練)では、細かい項目まで記載します。
なので、本番の答案構成では「国内書面」と書けば、何も考えずに文章を書けるレベルにする必要があります。
(その為のこれ問です)
例えば、分割出願の審査請求が落ちないのであれば、「分割出願」と書けば十分です。
審査請求が落ちる人は、学習段階では「審査請求」としっかり答案構成(ミニ答案)に書いてください。
条文番号を調べるのに時間がかかります!困っています!
普段から「条文を引く」ことで、慣れるようにしてください。
少なくとも特100条、商32条位は、書けるようにしておくべきです。
(覚えるというより、頻繁に条文を引くことで覚えちゃう!って状態がベストです)
あとは、「あたり」を付けられるようにしておいてください。
例えば、セントラルアタック後の再出願であれば68条の後半だったとか、国内移行は184条の前半だというレベルです。
条文番号は時間がなければ、あとで挿入する気持ちで良いと思います。
条文番号を調べるのに時間を消費するのは、できるだけ避けて下さい。
条文番号を書かなくて良いわけじゃなく、優先度は当てはめ等の方が高いということです。
最近は、条文番号を書けという問題もあるので少し厄介ですが、それでも探すだけ!という時間は減らして下さい。
なお、条文を探す時間ですが、自分が思っている時間の倍かかっていると思って下さい。
1分条文見たと思ったときは、ほぼ2分見ています。
口述模試で聞くと、この法則がほぼ成立します。
意外に条文を調べるのは時間がかかっています。