ドラクエ3から登場した職業のシステム。
この中で「あそびにん」という職業があります。
通常、「戦士」「僧侶」「魔法使い」と真面目な職業が用意されているのですが、
何故か「あそびにん」は、本当に何もしてくれない職業です。
戦闘時もふざけた行動したりと、ドラクエ3の貴重なパーティーが1人いなくなるのと同じくらいです。
しかし、この遊び人、我慢して転職できるレベル20まで成長すると、
何といきなり「賢者」という職業に転職できます。
通常「さとりのしょ」がないと転職できない「賢者」になることができました。
「賢者」は、魔法使いと僧侶との両方の呪文を覚えるので、とても強いし、便利なのです。
問題は、何故「あそびにん」が「賢者」になれるのか?ということ。
「あそびを極めることが悟りの一つである」
「周りを盛り上げることが一番役に立つことだから」
「人生無駄と思えることも実は無駄ではないんだ」
と、色々と検証されてきました。
今でも検索すれば、多くのブログやサイトで色々な人の考えが出てきます。
さて、先日ドラクエの作者堀井雄二さんがドラクエを取り扱った番組でこの件について回答をしていました。
簡単に言うと、堀井雄二さんとしては、オチを入れたくて「あそびにん」という職業を作ったらしいのです。
しかし、あるスタッフから猛反対されてしまい入れられなかった。
最終的にレベルがあがったら賢者になれるからということでアイデアを通したそうです。
ということは、とくに意味はなかったということですね。
この「とくに意味はない」ということは、このようなゲームのルールではあったりします。
後になって、もっともらしいルールを理由を付ける。
しかし、実際は何もなかったということも多々あります。
これは法律においても同じです。
意外に趣旨については、「条文」「制度」ありきで趣旨ができていることもあります。
なので、「何故この趣旨からこの条文が出てくるんだろう?」と思うことも勉強してて思うことがあると思います。
そんなときは「ひょっとしたら、大した意味はないのかも」と、
あっさり流してしまうのが、昨今はやりの「タイパ」のよい勉強法なのだと思います。
と、流行りに迎合して「タイパ」とか書いてみましたが、
自分はタイパという言葉は好きではありません。
面倒臭いことは嫌いですが、無駄なこと自体は好きな性格です。
ドラクエの話が出ていますので、好きな人はTVerでまだ見られます。