短答ゼミの受け付け始まりました!

4月からの直前の学習について

土曜日の秋の入門講座は通学のコースは終了しました。
お疲れさまでした。
4月以降の学習について指示をしました。
スマート攻略コースも同様ですので、併せて指示をしておきます。

1.四法の学習について

この時期も「これポン」を確実に押さえつつ、レア問題も確認していきましょう。

特に意識してほしいのは、「過去問で問われていることを理解すること」です。

これまでもお伝えしてきた「2つのナゼ」が重要になります。

(1)なぜ、この規定があるのか?どうしてこの内容なのか?
(2)なぜ、自分は間違えたのか?→なぜ正解が○なのに×を選んだのか?

この時期は特に (2)のなぜが重要です。
「自分のミスの原因分析」 に重点を置いてください
間違えたときは、「間違えた理由」が必ずあるはずです。
単純に「この問題は○だった」ではなく、自分が「×」として判断した理由を振り返ってください。

このとき、「読み間違えた」「読み落とした」というのは、あまり理由になりません。
おそらくアクティブに要件を拾えていないことが原因です。
例えば、「著名という言葉を見落とした」のでははなく、
「著名という言葉を探せなかった」と判断して下さい。

なお、規定の趣旨等を考える(1)は、直前期になるので時間的に余裕があればでOKです。
無理に深堀りする必要はありません。
特に過去問で問われていないことまで考えることは避けて下さい。

また、現在の実力に応じて、「これ問」を中心に進めるか、「過去問集」を中心に進めるかを選びましょう。

「これ問」だけでも勉強を進めることは可能ですが、
2つ目のナゼ(=自分のミス)を確認するには、過去問演習も必要です。

また、短答ゼミを受講している方は、「これ問」が再配布されます。
書き込みが無い状態ですので、それを問題集として活用してください。

さらに、短答ゼミでは「四法ハイライト(これポンの要点だけをまとめた教材)」という教材があります。
これを週に1回は通して解くことで、四法のこれポンの知識を全て総復習できます。
この教材をフル活用して、これポンの知識を定着させてください。

2.下三法について

下三法は、基本的に「テキスト」を中心に学習を進めてください。

「これ問」はあくまで補助的な位置づけです(※パリ条約だけは「これ問」でもOKです)。

特にインプットがまだ不十分な方は、「これ問」よりテキスト優先して下さい。
そして、勉強が進めば、「過去問集の年度別演習」が効果的です。

四法とは異なり、下三法では問題ごとに知識を詰めるよりも、
「本番でどう考えれば正解にたどり着けるか」という視点が大切です。

3.過去問集の活用法

過去問集は、「知識の穴を見つける」ために使います。
理解が進んでいる人は、年度別に解く方法がおすすめです。

短答ゼミでは、使いやすいように編集された「年度別過去問」を配布しています。
ぜひ活用してください。

年度別に取り組むと、同じ論点が連続しないため、知識の幅をバランスよく広げられます。
一方、知識がまだ不安定な場合は、過去問集を前から順番に解いてください。

この場合でも、前から1問ずつ解くので吐く、2〜3問おきに解くことが重要です。
例えば、3問おきに解けば、3分の1の時間で1周できます。
短いサイクルで学習ができますので、知識の定着が効率良くできます。

過去問の学習ペースの目安は、「10問の問題を解く+解説を読む」/1時間を1セットとしてください。
1時間以内で理解できる範囲で進むことを意識してください。
1時間超えた分は付箋を貼ったりして後回しにして下さい。

4.スケジュールの立て方

試験迄の、自分の学習スケジュールを組み立てましょう。

試験まで約50日。仮に1日3時間勉強できるとしても、150時間です。
この時間で過去問だけを解いても、解けるのはせいぜい1500問程度。
10年分の過去問を3周するのは現実的ではありません。

だからこそ、週単位で「何を、どのくらいやるか」をしっかり決める必要があります。

短答ゼミを受講している方は、「1週間で2年分の過去問」をベースに学習スケジュールを立てましょう。
(その分のスケジュールはお渡しします)
その上で、自分の弱点や優先順位に合わせて補強を図ってください。

5.講義について

短答ポイント攻略講座を視聴するようにして下さい。
おおむね短答試験で出る知識は全部伝えているつもりです。
15回で復習できますので、空いている時間に視聴するようにして下さい。
1週間に1~2回聞いてもらえるといいと思います。

6.条文の読み込みについて

よくある相談に、直前期に「条文を読まないといけない気がする…」という方も多いです。
条文の読み込みは、目的が明確でないなら無理に行う必要はありません。
条文の読み込みは方法を間違えると、効果があまりでないためです。

例えば、条文を読みながら、これポンや過去問の論点が思い出せる状態であれば、効果的です。
書き込み済みの四法対照などを使って、「あ、これはあの論点だな」と思い出しながら読むようにしましょう。
短答ゼミでは、条文を一問一答形式で確認できる「条文ハイライト」の教材があります。
それを活用して理解を深めてください。

7.最後に

この時期は、「闇雲にやる」ではなく、「目的を持ってやる」ことが成功のカギです。
限られた時間を最大限に活かすため、自分に合った学習法を選び、ブレずに進めてください。

とくに、「もうだめかも!」と思ってしまうこともありますが、
所詮マークシートだからなって気持ち位で頑張って下さい。

応援しています!合格に向けて、最後まで走り抜けましょう。

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この記事を書いた人

都内在住の弁理士。平成14年登録。
専門は特許(特にソフトウェア特許、画面UI、システム)。
LECで弁理士関係の講師。

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