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明細書作成マシーン

定期的にアップされる人工知能に関する記事。

日本経済新聞
特許成立の成否、スタートアップのAIが精密ジャッジ - 日本経済新聞 知的財産を巡るグローバル競争が激しくなる中、スタートアップが大手企業の伴走者になっている。人工知能(AI)を使ったサービスを提供し特許出願にかかる複雑な作業を大幅...

残念ながら、自分で作る能力まではないので、「誰か作ってくれないかな?」といつも楽しみにしています。

色々な考え方があると思いますが、自分としてはAIによって明細書等が早く作れるようにならないかと思っています。
また、記事の内容は先行調査をAIでやることになっていますが、これについても早く実現すると良いと思っています。

自分自身、Google翻訳等の機械翻訳のお世話になっています。
数年前と比べてかなり精度もあがっていて、本当にものすごくありがたいと思っています。

ただ、翻訳についてもそうですが、AIには限界があります。
例えば、人海戦術で解消できる作業は機械に取って変わると思っています。
100人いれば終わらせることができるとか、そういう作業はコンピュータの方は得意です。
しかし、人数を増やしても作業量を変えることができないこともあります。
そうすると、AIの力だけでは完璧にこなすのは難しいと思っています。

「できるレベルの人>AI≧普通のレベルの人」の図式は変わらないと思っています。
機械でできるのであればそこは機械ですれば良いと思います。
例えば、先行調査をAIでできるのであれば、その分知財担当者は他の業務ができるようになります。
また、特許事務所も明細書のベースがAIで作成できるのであれば、その分発明を拡充することに力を割くことができます。

AIによって仕事が置き換わるというのは、「普通のレベル以下」の人は置き換わると思います。
少なくとも知財業務についてはそうなっていく可能性は高いと思っています。

クレームを与えたら明細書がそれなりにできてしまう!というAIができたらとても楽になりそうです。
ただ、クレームを作り出すのは結局人間の能力によると思っています。

発明でやりたいこと(実施形態)を投げて、自動的に生成されるクレームが凄くよくできればいいのですが、多分そこは難しいでしょう。それは実施形態をクレーム風に書き換えただけです(クレーム風とクレームとは違います)。

AIを使えば60~70点の明細書は生成できるような時代は来ると思います。
企業も、防衛出願等はAIで明細書を作成するということは考えられると思います。

こちらとしてはそれ以上の明細書を作成していくということが重要になってくると思います。

 

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この記事を書いた人

都内在住の弁理士。平成14年登録。
専門は特許(特にソフトウェア特許、画面UI、システム)。
LECで弁理士関係の講師。

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