短答試験の問題に関して、自分は「赤信号問題」と呼んでいる類の問題です。
例えば、以下の問題は、「正しい」「正しくない」のどちらでしょうか?
(1)自動車は進行方向の信号が赤信号のとき、進むことができる。
もし、普通に免許証の学科試験で出たら「正しくない」という答えだと思います。
赤信号は止まらないといけません。したがって「×」です。
しかし、以下のような問題だとどうでしょう?
赤信号は止まらないといけません。したがって「×」です。
しかし、以下のような問題だとどうでしょう?
(2)自動車は進行方向の信号が赤信号のとき、進むことができる場合がある。
例えば、この自動車が緊急自動車が緊急走行をしているのであれば、進むことができるでしょう。
したがって、進むことができる場合があるかと聞かれれば、できる場合はあるのです。
したがって、進むことができる場合があるかと聞かれれば、できる場合はあるのです。
この問題は「原則」を聞いているのか、「例外」まで聞いているのかの違いです。
ときどき、(1)の問題のとき「でも、救急車とかだったら進めますよ!」という質問を受ける場合があります。
確かにそうなのですが、やはり(1)を「正しい」と答えると、普通の車も赤信号で進めることになります。
したがって、(1)は原則を答えるべきです。
この場合、「正しい」と答えたときに矛盾を生じないかを考えることが大切です。
ときどき、(1)の問題のとき「でも、救急車とかだったら進めますよ!」という質問を受ける場合があります。
確かにそうなのですが、やはり(1)を「正しい」と答えると、普通の車も赤信号で進めることになります。
したがって、(1)は原則を答えるべきです。
この場合、「正しい」と答えたときに矛盾を生じないかを考えることが大切です。
例えば、似たような問題について、以下のような質問を受けました。
意6条 R02-意04-4とH27-29-5について、H27の方は「経済産業省令で定める場合は」の要件ないため、R02の方と同様に答えは×になるのではないでしょうか。H27の方では他枝に明らかに×なものがあるので、その関係で○としているのでしょうか。
H27-29-5は、以下の問題です。
[H27-29-5]意匠登録を受けようとする者は、写真、ひな形又は見本の別を願書に記載することにより、意匠登録を受けようとする意匠を記載した図面に代えて、その意匠を現した写真、ひな形又は見本を提出することができる。
この問題の場合は、原則を聞いています。
したがって、提出することができるという回答をすれば「○」になります。しかし、R02の方は少し違います。
したがって、提出することができるという回答をすれば「○」になります。しかし、R02の方は少し違います。
[R02-意04-4]意匠登録を受けようとする者は、ひな形又は見本の別を願書に記載することにより、図面に代えてその意匠をあらわしたいかなるひな形又は見本でも提出することができる。
今度は「いかなる」という文言が入っており、例外まで聞いています。
仮にこれを「○」としてしまうと、例えば「自動車」本体の見本まで提出できることになってしまいます。
そうすると、R02の問題は言い過ぎ=例外まで考えて「×」になります。
仮にこれを「○」としてしまうと、例えば「自動車」本体の見本まで提出できることになってしまいます。
そうすると、R02の問題は言い過ぎ=例外まで考えて「×」になります。
短答試験は「原則を答える」問題と、「例外も含めて答える」問題とを判断する必要があります。
仮に「○」としたときに、矛盾を生じるかどうかを判断して回答する方法が一番無難な回答の仕方です。
仮に「○」としたときに、矛盾を生じるかどうかを判断して回答する方法が一番無難な回答の仕方です。