選択科目の免除についてです。
普段応用情報技術者について説明をしていますが、もう1つ電気通信主任技術者という資格もあります。
次回の試験日は1月30日であり、申し込みは今週木曜日までです(10月21日)。
一応試験としては2種類ありますが、多分「伝送交換主任技術者試験」の方が良いとは思います。
さて、こちらの資格ですが、令和3年から試験制度が変わりました。
以前は4科目だったのが、専門科目が事実上廃止され、3科目になりました。
「伝送交換設備(又は線路設備)及び設備管理」「法規」「電気通信システム」です。
この資格のメリットとしては、
- 全てマークシート
- 科目合格が使える
というところです。
ただ、マークシートは複数の回答群の中から選ぶので少し大変です。
しかし、記述式に比べれば何とかヒントは得られるメリットはあります。
また、科目合格制度を取っています。
そのうち、「電気通信システム」は、別の「工事担任者試験」に合格すると科目免除がもらえます。
「工事担任者試験」については、「第2級デジタル通信」であればCBT方式(コンピュータを利用した試験)を採用しています。
したがって、いつでも受験できるというメリットがあります。
例えば、「伝送交換設備及び設備管理」と、「法規」とだけ頑張って1月の試験に合格します。
その後工事担任者を合格しておけば、次の試験のとき免除申請をするだけで最終合格になります。
以前と比べてかなり受かりやすくなったとは思います。
ただ、当然デメリットもあります。
まず、ネットワーク等の「基本知識」がある程度必要です。
例えば、マスタリングTCP/IPが読めるというレベルは必要です。
なので、よくご質問頂く「文系なので、全然知りません」という場合、ハードルが高いです。
次に、勉強法について、参考書がほぼ皆無です。
例えば、参考書としては、以下の本が有名です。
電気通信教科書 電気通信主任技術者 要点整理&過去問解説 伝送交換設備及び設備管理・法規編
そして、概ねこれくらいです。あとは、過去問集が1つ販売されています。
また、残念ながらそれ程メジャーな資格ではありません。
履歴書に書いても「どんな資格?」となってしまうかも知れません。
ということで、1から受験するのは少しハードルが高いです。
しかし、応用情報のように幅広く勉強するのは苦手だけど、通信の分野は解っているという場合は、お薦めの資格の一つです。
自分も、久しぶりに受験したくなりました。